ひらひらと    舞い落ちる

 はかなくも美しい その花

 隣で交わす    約束

 「十年後      同じ場所で」

 この記憶は    なに?

 これは・・・・・・夢?




 春〜cherry brossoms〜




 「はっ・・・・。」

 視界に飛び込んできたのは 本。  本?

 「わぁっ!!!」

 どうやら居眠りをしていたらしい。

 また 同じ夢・・・。

 「夢なのかな・・・。」  本当に夢なの?

 桜。 そして 約束。   あれは 誰?

 記憶の糸を、たぐり寄せる。

 シロ。ピンク。ヒトの声。透き通った空。

 「白・・・。 え? 日番谷くん?」

 そうするとあれはいつ・・・・・?


 「どうしたんだい? ぼんやりして。」

 「藍染隊長!!!」

 「なにかあったのかな? お花見の準備は終わったかい?」

 そういえば今日は毎年恒例のお花見だったんだ。いけない。忘れてた!!
 
 それにしてもやさしく声をかけてくれるなんてやっぱり優しいなぁ・・・

 え? 花見?

 そう、花見!!

 あわてて立ち上がる。

 「あのっ 約束があったんです。すぐに戻りますから!!!」

 そしてあっという間に走っていってしまった。

 藍染は優しく微笑む。

 「やれやれ。」





 「はあっ はあっ」

 息が切れる。 急がなくては。

 たどり着いたのは一本の桜の木の下。

 「いないかあ。」 桜の木のそばの屋根を見上げ、つぶやく。

 でも、確かに思い出していた。

 十年前、お花見の日。

 約束したんだ。

 屋根にのぼり、寝転んで空を見上げる。

 「あの時と おんなじだぁ」

 空は透き通っていて青く、高い。

 目を閉じれば桜の、春の、かすかな香り。

 「きっと来る。 夢なんかじゃないもん。」

 私は    信じてる。




 日番谷が現れ、すっかり寝入っている雛森を見つけるのは

 そう遅くない話。










 アトガキ



 初めてこういうものを書いてみました。

 駄文だ。果てしなく。

 文才のなさがありありと判りますね。

 ごめんなさい。ごめんなさい。

 感想など教えていただけると嬉しいです。







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