今日は女子の大半がチョコレートを持っているようだ。何故だ・・・?




★バレンタインデー:ルキアの調査ファイル1

 朝、井上が近寄ってきたのでいつも道理挨拶をする。

 「おはようございます、井上さん?」

 「おはよう、朽木さん。朽木さんは、誰にチョコレート、あげるの?」

 ふむ。

 「私は特に・・・。」

 「なーんだ。つまんない。」

 どうやらこの受け答えは成立するらしい。

 思い切って、聞いてみることにした。

 「今日は何の日なんですの?」

 そしたら、至極びっくりした顔をされてしまった。

 「え〜!?知らないの、朽木さん。」

 ここで聞いておいて正解だった。

 現世で、知っているのは当たり前らしい。

 「今日はねえ、女の子が、好きな男の子にチョコレートをあげる日なの。」

 ふむ。

 ふむふむ。

 !!!!!!

 「井上さんは誰にあげるんですの?」

 「やだぁ!秘密だよっ!」



 現世で今日はどうやら、バレンタインデーという日らしい。

 一護はチョコレート・・・欲しがるだろうか・・・?





★バレンタインデー:ルキアの調査ファイル2

 とりあえず、一護がチョコレートをもらっているかどうか確認だ!

 ところが・・・放課後まであやつ、全部断っておった。

 しょうがない、帰りにでも聞くとするか・・・。





★バレンタインデー:ルキアの調査ファイル3

 「一護〜!!!」

 帰り支度を終えて帰ろうとする一護を、あわてて追いかけた。

 「あ!?」

 「何でチョコレート全部ことわるのだ?」

 とりあえず聞く。

 「うぉっ!お前見てやがったのか!?」

 ふふふ・・・柄にもなくあわてているぞ。

 「チョコレート嫌いなんだよ。」

 そうか・・・。

 それだけか・・・。

 ちょっとがっかりだが、まあ良かろう。

 「何、お前くれんの?」

 しまった!不意打ち!

 「わ・・・私はチョコレートと言うものを食べたことがないぞ!?」

 「誰もチョコなんていってねーよ。」

 うっ・・・。

 はめられた!!

 「からかうな!!全く!!!」

 「あははは!!」





 今は・・・これくらいの距離でいいや。

 お前が私のそばにいて

 一緒に笑っていてくれるのなら。

 これにて、今日の調査を終了とする。





*アトガキ*

 少年陰陽師に続き。

 バレンタインデー企画第二弾です。

 めっちゃハズ!!

 私は恋ルキよりイチルキ派です!!

 玉は恋ルキ派だけどね・・・。

 楽しんでいただけたでしょうか・・・?





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