capriccio
昔々でもない頃のお話。
ルクソ地方の山奥に、クラピカというそれはそれは美しい少年が住んでいました。
ある日、本が大好きなクラピカは天気が良いのに部屋にこもって難しい本を読んでいました。
すると、ドシ─ン、ドシーンという物凄い地響きが遠くから近づいてきたのです。
「ギャオオオオオオオ!」
ドシ─ン、ドシーン。
クラピカはとても恐ろしかったのですが、そっと窓から外を見てみました。
するとどうでしょう。
謎の大怪獣『ゲンエーリョダーン』が人や建物をぐしゃぐしゃと
その大きな足で潰し回っているではありませんか。
「ギャオオオオオオオ!」
家にはお父さんもお母さんもいません。
クラピカは部屋の隅でじっとしていました。
ドシ─ン、ドシーン。
窓から派手に暴れているゲンエーリョダーンが見えます。
背中の蜘蛛の形の模様がとても不気味です。
ドシ─ン、ドシーン。
・・・ぴた。
いきなり地響きが止みました。
クラピカが見てみると、なんとゲンエーリョダーンは
クラピカのお父さんとお母さんを捕まえていました。
そして長く尖った爪でクラピカのお父さんとお母さんの目玉を
くり貫いて丸飲みしてしまったのです。
そのままお父さんとお母さんは放り出されてどこかに飛んでいってしまいました。
ゲンエーリョダーンは何事も無かったかのように
ドシ─ン、ドシーンと村の中心に歩いていって、
バボ────────!!!!
口から火炎放射の如く炎を吐き出しました。
ゲンエーリョダーンの渾身の一発によって村は壊滅し、
クラピカを除くクルタ族はみんな消えてなくなってしまいました。
ドシ─ン、ドシーン。
ゲンエーリョダーンは尻尾を引きずりながら地平線の向こうに消えていきました。
一人残されたクラピカはしばらく呆然としていましたが、
ゲンエーリョダーンに丸飲みされたお父さんとお母さんの眼を思い出しました。
そこで、クラピカは色々な本でゲンエーリョダーンのことを調べることにしたのです。
調べているうちに色々なことがわかってきました。
ゲンエーリョダーンの食物消化期間はとても長く、4年から5年かかるということ。
そのためゲンエーリョダーンは4年に一度眠りから覚めて活動し、
次の出現予想地はヨークシンシティであるということ。
クラピカはそれを見て4年後にゲンエーリョダーンを捕えて
お父さんとお母さんの眼を取り戻そうと決めました。
クラピカが幻獣ハンターになるために勉強を始めたのはそれからです。
今もハンター試験に向けて世界中の大怪獣について勉強しているところです。
アトガキ
初ギャグ。思いっきり。
怪獣はとてもいいですね。
私は浪漫を感じます(どこが
「capriccio」は「狂奏曲」の意。
すんません・・・。
今度はちゃんとレオクラ書きます。
write with 眞色