candy



コンビニの隅にあった缶入りのキャンディー

その懐かしいパッケージに惹かれて

気がつけばレジに立っていた

うちに帰って開けてみる

カラカラという音とともに出て来た一粒は

フルーツキャンディーにはお馴染みの

アノ白い奴

子供の時には嫌いだったアイツ

薄荷キャンディー

いつも最後に残る孤独なキャンディー

ああ

アイツもまた孤独なんだろうな

出来れば俺がずっと側にいたいのだけれど

お前はいつも俺を撥ね除ける

俺はこんなにもお前が気になるのに

こんなにも

───好きなのに

薄荷のように俺の体を抜けて行く

抜けながら溶けていく


二粒め

赤いキャンディー

赤い眼も好きだけれど

本当は常に緑であってほしい

怒りを感じずに

生きてほしい

この毒々しい程に赤いキャンディーは

甘い苺の味がする

───二面性

お前にも

愛らしい面と

恐ろしい面がある

鮮やかで美しいけれど

血色に変わりうる

そしてやはり

溶けていく


残りは

また明日

お前のことを考えながら





アトガキ



久々レオリオ視点です。

缶入りのキャンディーですが、最近はあんまり見ないですねー。

イメージとしてはサ〇マのドロップスです。

薄荷は私はあんまり好きじゃないです。

まだお子様なので(笑

感想頂けると嬉しいです。

あ、クラピカの目の色はアニメの色を参照しました。


write with 眞色